SAT04 CREATIVE SPACE

メディア芸術作品、音楽制作、ゲーム開発(UE4)、アート、エンタメなどの創作に関する話題を扱うブログです

【MI7】リニューアルしたDAWコントロール・サーフェス「FaderPort」が日本でも発売開始!

先日海外でも発表になった、DAWコントロール・サーフェスの「FaderPort」が、日本でも発売開始になったようです。(※追記:早速購入しました)

f:id:sat04:20180906133359g:plain

Frontier Design社のAlphaTrack 亡き今、そのうち買わないとなぁとは思ってた商品です。すでに楽天などでも販売が開始されてるようです。


このサイズのコントロール・サーフェスとしては、FaderPort以外選択肢がないといっても過言ではありません。Cubase使いとしてはSteinberg(Yamaha)に本気を出してほしいところですが……。

www.mi7.co.jp

思ったよりも、旧モデルとの価格差は少ないですね。高級感のあるルックスが好みです。やっぱ注目は旧製品もそうだけど、100mmのムービング・フェーダーの威力!

ミックスにしろなんにしろ、これがあるのと無いのとではだいぶ作業時間に差がありますからねえ。

対応DAWは、ネイティブ・モードでStudio One、エミュレーションでPro Tools、Logic、Cubase、Ableton、Nuendo、Bitwig、Reaper、Reason、Sequoia等との事。

ちなみに、Studio One 4 Artistも付属してるようです。

旧版FaderPort Classicとの違い

前モデルのFederPortは
公式では「FaderPort Classic」というそうです。結構違いがあって全体的にパワーアップしてます。あと、バスパワーではなくアダプタ駆動になったようですね。

Cubaseなどの他のDAWへの対応が、Mackieユニバーサル・コントロール・モード(Bitwing、Cubase、Live、Logic、Nuendo、Reaper、Reason等)になってるのが気になります。どんな感じなんだろ。

PreSonus | FaderPortシリーズ・モデル比較 - MI7 Japan

浅倉大介さんのDAISUKE ASAKURA CLUB + LIVE「DA metaverse beginning θ⁺」に行ってきました。【ライブレポート】

先日8月31日(金)に 新宿ReNYで、浅倉大介さんのソロイベント『DAISUKE ASAKURA CLUB + LIVE「DA metaverse beginning θ⁺」』が開催されました!

当日は、音楽作家をしている友人と一緒に見に行きました。ということで、カジュアルな文体で、すこしマニアックな視点のレポートを書いてみたいと思います!

ライブ情報

f:id:sat04:20180904022315j:plain

■日程
2018年8月31日(金)
■会場
新宿ReNY
■時間
開場 18:00 / 開演 18:30

イベントレポート

今回のライブは、浅倉さんのソロイベントという事もあって、ステージには機材が沢山。一番目を引くのは通称タンスと呼ばれる「Moog Modular」。タンスはあの家庭にある箪笥からきていて、サイズやら見た目がタンスに似ているから(笑)

私も昔すこしだけ松武秀樹さんのタンスを触らせて頂いた事があります(タンスがなにを指すかわからない人が、文字面だけみると何いってんだコイツと思われそうですが……w)。

圧巻のMoog Modular

浅倉さんの使用しているタンスは、復刻されたキース・エマーソンモデルで、世界に5台しかない超貴重なモノです。なのでこれを聞きに来るだけでも価値のあるライブなんです。

Moog Music Announces The New Emerson Moog Modular System | Moog Music Inc

左上のマークは、エマーソン・レイク・アンド・パーマー(EL&P)の「恐怖の頭脳改革(Brain Salad Surgery)」のジャケットの絵だと思います。この絵の作者であるH.R.ギーガーは、のちに映画「エイリアン」のデザインを手がける事になります。私もレコードジャケットを模した復刻版CDを持ってます。

このシンセは「Moog Modular」という名の通り、各機能がパーツ毎に切り離されたモジュラータイプになっており、それらをケーブルで繋いでいかないと音が鳴りません。なので音を鳴らすだけでも大変です。

最後の実験で、観客と一緒になってメロディーを作る実験で使われていたのは、おそらく「Moog 960」というモジュールで、いわゆる音を記録して順番に再生するステップシーケンサーという機能を持ったモジュールが使われていました。

f:id:sat04:20180904123624j:plain
ModularSynthesis - 960 Sequential Controller

ここまで来ると私もよくわからないんですが、(なんせ世界に数台ですから……)、DJブースにあった機材「Polyend Seq」が出力するMIDIデータというデジタル情報を、電圧というアナログな電気的情報に変換(MIDI to CV)し、「Moog 960」に記録されたみんなで作ったメロディーに味付け(STEPを変えて鳴るタイミングを調整したり)していたのではないかと思います。まーでも本当の所はよくわかりません。

他のシンセと機材達

同行した友人と「あれなんのシンセやろ?」「あのシンセの音ええなー!!」「あれどうやってるんやろ」(ふたりとも関西人)などと話していました(一種の職業病……)。が、全部はわからず。間違ってるかもしれないけど、以下にメモしときます。

  • Moog Emerson Moog Modular System
  • Roland System 8
  • Roland JD-XA
  • YAMAHA MONTAGE 7
  • KORG prologue

キーボード以外の、おそらく使ってるであろう機材としてはこんな感じ。他にももっと一杯あったけどわからず。このあたりはちゃんと雑誌取材が入ると嬉しいなっと。

  • Roland TR-8S
  • Roland TB-3
  • Polyend Seq
  • Pioneer RMX-1000
  • Pioneer RMX-500

といった感じで、これかなり最新の機材が盛りだくさんです。本当に実験の会場という感じ。

浅倉さんが色んなシンセを演奏していくんだけど、まあMoogの音の凄い事!めちゃめちゃぶっとい音で会場全体が揺れる揺れる!オケ(音楽/伴奏)の中でも1つ手前に出てくるようなヌケのよい音!

意外と良いな〜と思ったのが「KORG prologue」。このシンセは「Moog Modular」同様にアナログシンセと言われるもので、流石にMoog Modularと比べると可哀想だけど、バックの音楽に埋もれず前に出てくるな〜という印象。

私は特にアナログシンセ信者でもないんだけど、やっぱこうして聞いてみるとやはりアナログ・シンセってすごいなっと。フィルターの効き方がMoogとKorgでそれぞれ個性が出てておもしろかったです。

あと個人的には、PioneerのRMX-500とRMX-1000はDJプレイでめちゃめちゃ活躍しててほしくなっちゃいました。ステージ中央のDJセットの中心にあった機材です。
f:id:sat04:20180904215814j:plain

音を細切れにしてループするような効果(Stutter)を付与したり、いろいろエフェクトをかけたりと、リアルタイムにリミックスっぽい事ができる機材です。


ライブの模様

※写真は撮影OKタイムの時のものです

ライブは映像シーケンスでスタート。その後、ショルダーキーボードを持った浅倉さんが登場し歌唱も披露するというソロならではの演出!

生ピアノの披露していたかとおもうと、それをいつの間にか録音しグリッチサウンドに変化させたり(細かくダダダダダ……みたいに繰り返されるようなサウンド)、単なるシンセサイザーの演奏だけでなく、最新のリミックス的な手法をリアルタイムで行うなど、濃い〜〜ライブでした!

f:id:sat04:20180904141426j:plain

途中のDJタイムは完全に会場がクラブに。結構ゴリゴリのクラブ・サウンドから浅倉さんファンだったらニヤリとするような曲に変化していったりと、とても楽しいプレイリストでした。

f:id:sat04:20180904141235j:plain

最後は、観客からメロディーを募集するという超実験的な試み。ここからは撮影OKという事でみんながスマホカメラで撮影。個人的には、これもまたアートっぽいなーなんてことを思ったりします。(観客のスマホを使ったライブ演出は、知人や私が参加するアイデアソンなどでも度々話に出るのですが…)

会場にいる人全員で作曲するという、取り組みとしても前衛的でアートのように感じます。これは浅倉さんのソロライブならではですね。

f:id:sat04:20180904141150j:plain

今回の会場は、観客とステージとの距離が近いので、全員の一体感が半端ないスペシャルな空間となりました。

f:id:sat04:20180904141227j:plain

accessのライブとはまた全然違うスタイルで、とても楽しめました!なかなかシンセサイザーやDJプレイは、なにを今してるかわかりにくい面もあるのですが、細かい事は気にせず音に身を委ねて楽しめれば良いと思います。ただ、浅倉さんが今なにやってるのかわかると更に楽しみが増えるんで、色んなシンセの音の違いや、音の変化なんかを聞いてみると面白いと思います。

特に、「Moog Modular」によるボディソニック(体で感じる音の振動)は、ライブ参加者しか味わえない、しかも世界でもほぼここでしか味わえないんじゃないかってくらい貴重な体験です。

次回開催も決定!

そして、なんと次回は2019年1月19日(土)20日(日)にヒューリックホール東京での開催が決定。10月15日から先行受付開始の予定なので、間もなくウェブなどでアナウンスされるんじゃないかと。今回行けなかった人は是非足を運んでみてください!

参考リンク

togetter.com

【Pioneer DDJ-400】rekordbox djをインストール。パソコンから音が出せる!

f:id:sat04:20180814232706j:plain
DDJ-400

DDJ-400本体はドライバーなどは不要なので、USBでパソコンに接続するだけでOKです。
ですが、DJソフトである「rekordbox dj」は、ダウンロードしてきてインストールする必要があります。
単体で「rekordbox dj」というソフトはなく、既に無料でダウンロードできる「rekordbox」をダウンロードし、DDJ-400に付いてくるライセンスキー(アクティベーションコード)を入力することで、「rekordbox」のPerformanceモードが解除されて「rekordbox dj」に拡張される仕組みです。
 
rekordbox.com

DDJ-400の梱包の中にライセンスキーが書かれた紙が入っています。「rekordbox」をインストールして起動すると、ライセンスキーを求められます。ハイフンは入力不要です。

f:id:sat04:20180816011502j:plain

入力するとPERFORMANCEモードが使えるようになります。このパフォーマンスモードこそが、Serato DJ ProなどのいわゆるDJソフトと同じ事が出来るモードです。
EXPORTモードは楽曲管理や、ホットキュー(マーカーみたいなもの)を曲に予め仕込む為のモードです。

f:id:sat04:20180816011744j:plain

日本語チュートリアル

DDJ-400の発売のタイミングでrekordbox 5.3.0にバージョンアップし、日本語チュートリアルが追加されました。

f:id:sat04:20180816012019j:plain

これが初心者にはすごく助かりました!そんな長いチュートリアルではないんですが、音を実際に出すところから、簡単に2つの曲をつなぐ所まで説明してくれます。

パフォーマンス動画は、今の所DDJ400のものは一つだけ。このrekordbox DJと、DDJ-400を俯瞰で見れる視点の動画はめちゃめちゃ役に立つので今後、どんどん増えてくれると嬉しいです。

PCから音を出すときは、画面右上のアイコンを押します。これUSB接続の順番によっては、PCから音がでない場合があるので、そのときは「rekordbox dj」を再起動すると良いです。

f:id:sat04:20180816012546j:plain

DDJ-400のステレオ出力に加えて、パソコンからも音が出るようになります。DAWを使って曲を作ってる人なら、PCにはオーディオ・インターフェイスが接続されていると思いますが、パソコン自体の音をオーディオ・インターフェイスから出すことができればそのまま使えます。

曲作りの環境をそっくりそのまま使えるのでとても便利です。