色々種類があるとどれを使っていいかわからなくなるWavesですが、「Renaissance AXX」は、ギターやベースに最適なコンプです。
あんまり日のあたらないエフェクターなんですが、私の場合はギラっとしたアタック感が欲しい楽器のダイナミクス調整には、Renaissance Comp(R-Comp)をインサーションする前にまず、Axxを試します。
個人的な使用例、感想なのであしからず。
Renaissance Axxは特にギター、ベースなどの楽器トラックのレベルやダイナミクスを最適化するのに理想的なコンプレッサーです。Renaissance Axxは出力時のリミッター機能が内蔵されていますので、デジタルクリップが発生することはありません。またレシオ・カーブやオートリリース・コントロール機能を内蔵しています。たった3つのシンプルなコントローラーを使って、ダイナミクスとレベルを望みのままに調整できるのです。
Renaissance AXX | Media Integration, Inc.
Axxは、R-Compに比べてパラメータが少なく、Thresholdと、Attackと、Gainの3つしかありません。アタックのデフォルト値5.0が万能に使えるので、まずはアタックは弄らずThresholdを調整します。
どんなにThresholdを下げても、0dBを超えることがないのが特徴です。
楽器に最適というだけあって、R-Compに比べて楽器としての特徴を残したままダイナミクスをコントロールしてくれるので、演奏のムラを均してくれる(ならしてくれる)エフェクタとして使っています。R-Compだと、ちょっとツマッたように聞こえたり、嫌なところが持ち上がったりする場合も、Axxだと自然に聞こえる事が多いです。
この音符だけちょっと元気がないなぁ〜……みたいなテイクであっても、演奏のメリハリは残しつつも、全体を通して均一的なガッツを持ったサウンドにする事ができます。文章にすると二律背反しそうですが、違和感なく上手いことサウンドを整えてくれるすごいプラグインです。オケに混ぜた時に、真価が発揮されます。
粒を揃えてくれるという意味で、アコギのストロークなんかにオススメです。