Nuendoの普段あまり使わないけど便利な機能を紹介します。自分でもあまり使わない機能は忘れちゃうし、学びのために普段使わない機能を使う口実として書いてみたいと思います。
今回は、編集履歴のブランチ機能です。
機能概要
ブランチとは、朝食とランチを兼ねた食事……ではなく、ソフトウェア開発でもよく使われる、分岐を作っておく機能です。木の枝葉のように、「編集パターン1」と「編集パターン2」みたいな感じで分岐させる事ができます。
Undoした後に、Redoは出来ますけど、Undoした後に別の編集をしちゃうとRedoが上書きされちゃうのが一般的なソフトですが、Nuendoではブランチを切ってくれるので、それすらも元通りにする事ができます。
手順
取り消しブランチ機能をONにする
編集履歴ウィンドウから、「取り消しブランチを使用する」にチェックボックスを入れます。
または環境設定からONにする事もできます。
ブランチを表示する
ちょっとここが癖があるのですが、編集履歴ウィンドウを表示しても、ブランチ表示領域の境界線が表示されない場合があります。バグっぽい感じです。
実際には見えない境界線があるので、その付近にマウスカーソルを合わせると、アイコンが矢印から上下移動アイコンに変わるのでサイズを変更してみてください。
Tips
編集履歴のウィンドウの横サイズを変更すると、境界線が可視化される場合もあるので試してみてください。
ブランチが表示される
そうするとブランチが表示されます。操作ステップとして「1、2,3,4……」といった、数字表示されます。
下記の場合3つのブランチが存在し、ステップ4から3つの分岐があります。
更に詳しく説明すると
- ブランチ1
- 5,6の2つの操作をした後、4までアンドゥした
- ブランチ2
- 4までアンドゥした後、別の5,6,7の操作をしたあと、再び4までアンドゥした
- ブランチ3
- 4までアンドゥした後、更に別の、5,6,7、8の操作をした
このような操作になります。
この時、ブランチ1の5番の操作と、ブランチ2の5番の操作、ブランチ3の5番の操作はそれぞれ異なります。
別のブランチに移動する
別のブランチに移動する場合は、灰色でグレーアウトしているブランチを選択して、「選択項目アクティブ化」をクリックします。
これで、ブランチ2からブランチ3に切り替わりました。
色々編集したけど、やっぱり一番最初の編集の方がよかったなーって時はブランチ1に戻ればよいです。
UndoのUndoみたいな機能です
ブランチ機能がオンになってると、勝手にブランチが切られます。これを使えばUndoのUndoみたいな事ができるので便利ですので、たまには思い出してあげてください。