Cubaseに波形をインポートすると、デフォルトだとスナップ位置がイベント開始位置になります。波形自体が拍に合ったものであればそのまま使えますが、そうでない場合タイミングを合わせるのが難しくなります。
そこでオーディオのタイミングの基準となるスナップポイントを変更してやります。
また、映像に効果音や音楽を合わせる場合などでも有効です。他の記事を書いてたら、脱線話で膨らんだので単独記事にしてみました。
スナップポイントをピーク位置に合わせてオンビートにする
アウフタクト、ピックアップ系
上記の波形は、音のインパクトの頂点となる部分の少し前から音が始まっています。扱いやすいようにピークにスナップポイントを調整します。そうする事で、設定したスナップポイントを基準として、オーディオをグリッドにスナップさせる事ができるます(クォンタイズが可能になります)。
サンプルエディタで「S」アイコンを左右に移動して調整します。
2小節目の頭に波形のピークを持ってくる事ができました。
リバース系
上記の波形は、クラッシュの素材をリバース処理をしています。リバース系の素材は、サンプルのお尻を拍頭に合わせたいという事がよくあります。
これも同じようにスナップポイントをいじればよいのですが、今回はウェーブエディタではなく別の方法を使って、スナップポイントをイベント終了位置に持ってきたいと思います。
まずイベントを選択してショートカット「P」で、L/Rロケーターをイベント範囲に設定します。
この状態でテンキーの「2」を押すと右ロケータの位置に、カーソル(現在地)が移動します。メニューの「トランスポート」>「ロケーター」>「右ロケーター位置へ移動」でもよいです。
イベントを選択したままの状態でメニュー「Audio」>「スナップポイントをカーソル位置に設定」を実行します。
これで、オーディオイベントのケツにスナップポイントを設定する事ができました。なので、リバースの頂点を拍頭に持ってくる事も安易になります。
ちなみに、これL/Rロケーターを使いましたけど、サンプルエディタ開いてイベントの最後までカーソル持ってきて実行してもよいです。
上記のスクリーンショットのように、「これ以上右にSアイコン持ってこれない!」、「サンプルレベルまで拡大しても一番右には持ってこれない!なんでや!」って時でも、このカーソル位置でスナップ位置を設定する方法が使えます。
そして、この方法でスナップ位置をイベントの終了位置にすると、サンプルエディタでSアイコンが見えなくなります。これはもうちょっとバグと言っても良いんじゃないかなって気もしますけどね。
合わせて使うと便利な機能「カーソル位置に移動」
イベントの移動はすべてスナップポイントの位置が基準になります。
「編集」>「移動」>「カーソル」を選択した場合、カーソル(ロケーター)位置にイベントを移動しますが、これもスナップポイントの位置を軸にして移動することが出来ます。
例えば映像を見ながら、この絵のフレームに音を合わせたいなんて時に、この「編集」>「移動」>「カーソル」が便利です。私はもうショートカットに登録しています。
上記のスクリーンショットのように、映像の15秒17フレーム目に効果音のインパクト部分を合わせたいなんて時に使えます。